「ぅ、うう。ぐっ、えぐ…」
コンクリートの壁に囲まれた薄暗い地下室で喘ぎ声を響かせているその昨日まで男だった者の名はこっくん、趣味は増田だ。彼には「増田なのに名乗らずにはいられない」という障害がある。
「オマエ、こういうのがいいんか?」
なちゅらるはそう言いながらこっくんのアナルから伸びている紐を荒々しく引っ張った。
「あうっ」
「返事をしなさい」
「ひっ、き、気持ちいい、ですぅ」
眉間に皺を寄せながらなちゅらるは無言で紐を引いた。
すぽぽんっ
「ぅあぁぁぁ…」
尻穴から3,4つの紐に繋がれた数珠のような物が飛び出し、宙に浮いた。
穴の中にまだどれだけの数珠が残っているのかは当人達にしか分からない。
暗さ故確認の術は無いが、なちゅらるはそれを聞いて確かに微笑み、右腕を、強く、引いた。
「ぐぼぼおお、くう、ぅあああぁああぁあ……」
その物体は雄叫びを上げながら激しく崩れ落ち、動かなくなった。それはもはや「国語力増田」では無く、完成された肉奴隷だ。
そう、ついにこっくんは「アナルでしかイケない」という障害をも手に入れることになったのだ。
― も う 一 つ 障 害 を 増 や し て き ま し た ぁ !
遠くで誰かがそう叫んだ気がした。その声がその穴奴隷に届いたかは分からない。
アナルファックを終え、なちゅらるが満足そうに地下室を離れた後、そこには薄い吐息と天井から垂れる水の音だけが暗闇でいつまでもいつまでも響き続けていた。そう、これがいつか来る彼のアフターフーチャーなのだ。