2022-09-20

老人ホームの謎・改

この老人ホームに来てから何年くらいになるだろう。

Kさん徘徊の話なのですが……」

若手であるハテナ相談を受けながら、増田ぼんやりと考えていた。

一通り話が終わると、増田は、ハテナに助言を与える。

Kさんが部屋から出てきたら、『婦長、一緒に巡視に行かせてください』と言うんだ。

それから一通りまわったあとに、『あとは私がやりますので婦長はお休みください』といってみて。

そしたら、徘徊は止むと思うよ。」

「分かりました。やってみますね。では、増田さんは、ゆっくり休みください。」

ハテナは、明るくそう言って部屋を辞した。


部屋の外では、新人職員のイアリが、2人のやりとりを見守っていた。

「こういうふうにすると、増田さんは徘徊しないでくれるの。増田さんは現役のころに老人ホームで働いていたみたいなので、その頃を思い出されてたのかもしれないね。」

ハテナは、どこか得意げに話す。

「そうなんですね。分かりました。では、ハテナさんは、ゆっくり休みください。」


ハテナは、自室で少し休むことにした。

さっきのイアリの言葉、どこかで聞いたことがあるな、と思いながら。



ネタ元:「認知症のお婆さんの深夜徘徊を工夫で改善出来た話→「俺は認知症になったら無限パワポ紙芝居作るんだろうな…」 - Togetter」 

https://togetter.com/li/1946334

老人ホームの謎

https://anond.hatelabo.jp/20220919130927

記事への反応 -
  • この老人ホームで働くようになって何年くらいになるだろう。 新人の教育係なども任されるようになった職員の増田は、夜勤の報告を受けながらぼんやりと考えていた。 「Kさんのこ...

    • この老人ホームに来てから何年くらいになるだろう。 「Kさんの徘徊の話なのですが……」 若手であるハテナの相談を受けながら、増田はぼんやりと考えていた。 一通り話が終わる...

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