これから生まれてくる自分の子どもに、不自由をさせたくない。本当はもっと広い家で、駆け回れるような庭があって、広い空を見上げて育ってほしい。本当は家の中に子どものためだけの空間があって、そこに彼自身の宝物を溜め込んでほしい。もっと広いトイレで、もっと広いお風呂で、成人するまで寛げるようにしたい。
そして子どもの成長のために、たくさん時間をかけて接してあげたい。毎朝散歩に出かけ、人や動物や植物のことを話したい。絵本をたっぷり読み聞かせ、物語の世界に浸ってほしい。一緒に絵を描き、音楽を聴いて、何かを創り出す喜びを伝えたい。
それらを完全に叶えてあげられないことが悲しい。自分の力不足だし、簡単に揃えることができない。リソースは限られている。その中でできることをやらなければ。未来のためにできることを。