2022-02-03

ただの罪悪感

雪がちらつく中、外で手押し車を引っ張りながら歩くお婆ちゃんがいた。押しながら歩いてるのではなく、座ろうとしてるけどそのまま歩いてるみたいな。

信号もない田舎の小さな交差点で、渡りきるのをジッと車の中から見つめていた。

風も吹いており、こんな寒い中歩くお婆ちゃんをみてすごく胸が痛んだ。腰の曲がり具合や見た目の年齢から、亡くなった祖母生前姿に重なるところがあった。

いっそ声をかけて家まで送ってあげたい気持ちになったが、生憎その時は映画を見に向かっている最中で、隣には母がいたのでそんな勇気も出ず、ただお婆ちゃんを眺めることしかできなかった。

果たしてそれが1人の時なら声をかけたのか?時間の余裕があれば助けたのか?というとそれもまた微妙で、多分どちらでも私がただ罪悪感を感じて終わってしまうのだろうなあと。

ただモヤモヤするからこっそり吐き出したかっただけ。

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