彼はそれらしきことを言って話しかけた相手の懐に潜り込もうとするキャラクターだと思う。この場合、それらしきことに真正性は必要なく、相手と周辺人物(および読者)が納得してしまう言説であれば事足りる。
……なんだけど、彼の言説が自分の主義主張に上手く合致しちゃったもんだから、これ幸いとツイッターやらなんやらで拡散しちゃう人がいるんだよねぇ。
「娘が父親を嫌うのは本能であり正常」だなんての、自分が父親のこと嫌いだから、その上手い言い訳を得られて嬉々として拡散しちゃうんだろうなぁ。
(もしかすると)世の中には父親のことを嫌いじゃない女性もいるかも、とは思わないんだろうなぁ。
言いたいのは、彼はものすごく優秀やカウンセラーであり、それは目の前の(物語の中にいる)相手の心を抉る、琴線に触れる最適なエピソードを選出(もしかすると捏造)する能力によるものだと思うってことです。