2021-11-15

「運がいい人」というのは現実的存在しないよねという話

先日、「今の自分は色々とあったけど結果的には恵まれていて運が良い」と思える人こそが運の良い人だというような話をちらりと目にした。

逆を返せば、どのような環境であっても、自分より優れたもの比較して「運が悪い」という考え方をしてしまう人は運の悪い人だということのようだ。

なるほど一理あると思いつつ、色々と引っかかるものもあった。

大きな博打ばかり打って、たまたま死体の山の上に立っているだけの生存バイアスを運が良いといいたいわけではない。

かに、その瞬間、その人は運が良いと思えているだろうし、そういう人が確率的に将来も運がいいと思い続けられるのかもしれない。

でも、未来というものは完全確率で訪れるのだから、今まで運が良いと思えていたからといって、これから先も運が良いと思えるかというと違うような気がする。

現在運が良いと思えている人だけが未来も運が良いと思えるわけではないのだから、正しく言い換えるならば、その人は「運が良かった人」になるはずだ。

言葉遊びをしたいわけではなくて、どれだけ成功してどんな今を生きる人を指差しても、運が良い人と呼ぶのはやっぱり違うなと思った。

話の最初に戻れば、その人は運が良かった人であって、これから先も運が良いと思い続けられるかどうかは別だ。

それを運が良い人と呼んでしまえば、これからもいい運が続いてしまうことになる。

やはりそれはおかしい。よって、運がいい人というのは存在しない。

うん。すっきりした。

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