偽ルッコラは、その名のとおりルッコラみたいな見た目をしていて、とんでもない毒性を持つ
葉っぱを乾かして、すり潰して粉にして、天気のいい日に川に出かけ、風上でばら撒くと、河川敷の家族連れが全員泡を吹いて倒れ、死ぬ
そういうレベルの毒性がある
物理を超越した毒性がある
そういうのが、そのへんにカジュアルに生えている
それは非常に危険な話で、つねに死と隣り合わせ
でもそれを言うなら、車道の横を歩くのだってずいぶん無防備だし、いまとそんなに変わらんのかも?
いやいや、武器に転用できる激毒が身近にあったら、って話ですよね
いや、なんというか、そういう話じゃないんすよ
死そのものが、身近な形をとって、道端に存在していてほしいってことなんだ
偽ルッコラを摘んだとき、指先に傷があったらアウトで、その場で即死する
偽ルッコラを鍋で煮た汁を水鉄砲に詰めたら、即死効果のあるデス・ウォーター・ガンが出来上がる
そういう感じの世界であってほしい
トリカブトとかわりと生えてるよ
そういう世界だったら人類はとっくの昔に絶滅してたよ そういう世界じゃなかったから今の文明があるんだ by進化論
おかげで通常のルッコラごと根絶やしにする薬品や毒耐性のあるルッコラ大好きなヤギが開発されることになる。