テレビを新調したついでに、サウンドバーも買った。きっと、今までに聴いたことのない音域を味わえると思って、気分はあがりにあがった。
だけど、実際は違った。サウンドバーは、音響に凝った作りがされているコンテンツをもってはじめてその効果を発揮する。しかしながら、そんなコンテンツはごく一部で、大方は何も凝ったことはしていない。
するとサウンドバーは、普段はただのうるさい代物になってしまう。特に通常の映画視聴時は最悪。BGMや効果音だけがやたらデカくなり、キャストのセリフはなぜかやたら小さくて聞き取りづらい。だからって音量を上げると、BGMや効果音がもっともっとデカくなり、ポツンと一軒家にでも住んでないかぎり、ご近所迷惑極まりない無用の長物となり果てる。
要するに音響に凝ったことをしたければ、完全防音が施せるくらいの家が建てられる財力を持て、ということだ。ハンパな庶民は手を出すなってことだ。