「こんにちは。〇〇です」というライターの文章をネット上で見かけるたびに「その書き出し、必要?」と思う。
挨拶と自己紹介のテンプレートではじめる文章は、雑誌や新聞の文章でそんなに見かけないが、ネット上の文章では常識というか作法のようになっていると感じる。
このテンプレートの起源はどこだったか、ちょっと思い出せない。
アフィ記事ばっかりのいかがですかブログが、夏の流し台に生える黒カビみたいに、いっせいにたくさん出てきた頃だったかと思うのだが、この記憶は正しいだろうか。
「こんにちは。〇〇です」という書き出しを見るたびにガクッと来る理由は、
・読者に変におもねっているのが感じられる
・どこから出てきたのかもわからない文章作法を無自覚に信じている
とかだと思う。
なのでこの書き出しを見かけるたびにそれ以上読まずにそっ閉じしている。
挨拶と自己紹介ではじめると決めておけば、文章の構成とか効果的な書き出しとかを考えなくて楽なのはわかるけれど、読者としては、そんなふうにして量産した記事を別に読みたくもないとは思う。