俺はまだ若造なのもあってあんまり死ぬことが悲劇的だとは思ってなくて、そりゃ近しい人が死ぬのは寂しいけども、死んでしまったら本人の気持ちも何もかも消滅するわけで、要はまわりの人間がどう思うかって話でしかなくなってくる
となると例えば俺の祖父の話を友達なんかにする場合、べつに「死んだ」って表現で全然かまわないはずで、なぜなら誰も気分を害することは無いはずだからだ
でもなんとなく、特にそんなに親しくない相手と話してる時に「俺のじいちゃんも肺炎で死んだんだけど…」というのは憚られる気がして、亡くなったなんて表現に逃げてしまい、口にしながらなんだか堅苦しくて恥ずかしいような気持ちになる
亡くなるは敬語なので身内のことを言うときには使わない