懺悔したいことがある。
車椅子に乗っている男性が「すいません、すいません……」と声をあげていた。
明らかに困っていた。人々がびゅんびゅん通り過ぎるような道のど真ん中で、おろおろと声をあげている。あ、と思った。どうしよう、と思った。時計を見る。遅刻寸前だった。
そしてあろうことか、私はその男性を無視したのだった! なんて最低なのだろう。
いつもなら足を止める。いつもなら声を掛ける。いつもなら邪険にされても構わないと行動を起こす。いつもなら、いつもなら、いつもなら……。
どれだけ言い訳を並べても、困っている人を見捨てたことには変わりない。
背中越しに聞こえる「すいません……」が遠のく。私は「自分」と「困っている人」を天秤にかけて、咄嗟に「自分」を取るような最低な人間だった。
ごめんなさい。謝っても謝り切れないことをしました。許されないことをしました。
っていうかほんとに客観的に見てもこんな記事を書いているのがオナニーにしか思えない。本当に最低。
チカンだったかもしれないと思っておこう
「自分」を取って当たり前じゃん。 余裕のある時に助ければいいんだよ。 まずは自分の人生を生きろよ。