先日、嫁さんの友人のお見舞いに出かけた。
その当時から塩梅は良くない様で、昨年末から急に容態が悪くなったらしい。
その友人も嫁さんも色々と気を使ってのことだとは思ったのだが、会うことも無く日々に忙殺され時間が過ぎて行った。
ひょんな話からその状況を聞き、『友達なら会いに行った方が良い』と進言をして家族ともども出向いた。
病に伏す友の姿を見ると、遅かろうが早かろうが『元気なときに会っていれば』と悔やむ。時として良くないイメージが先行して会う事すらも躊躇してしまいがちだ。
そういった感情は避けては通れないのかもしれない。
何よりもそういう経験が俺にはあったので流される日常に忙殺され、遅きに転じてしまう事を避けるべきだと考えた。
こちらは乳飲み子を抱えているため、病室に入ったのは嫁さんだけだった。
友人と嫁さんが何を交わしたかまでは知る由は無い。
一日一生。
一日を一生と思い、出来るだけ後悔が無いように。
出迎えてくれたご主人と小さな子供二人に掛ける気の利いた言葉を見つけ出すことが出来なかった。
俺にはまた忙しい日常が始まるのだ。
俺と子供は車の中で留守番。