「重用」の読みは? | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/197.html
Q「信長は秀吉を重用した」「この会社は若手を重用している」などと言う場合の「重用」について、[ジューヨー]と[チョーヨー]の2とおりの読み方を耳にします。放送では、どのように読んでいるのでしょうか。
A 原則として[ジューヨー]と読み、場合により[チョーヨー]と読んでもよいことにしています。
➀ジューヨー➁チョーヨー
戦前の国語辞書には「じュうよう」「ち"ゆうよう」など、いずれも[ジューヨー]の読み方だけが示されています。ところが、その後「大事なこと」を意味する「重要」(じゅうよう)との混同を避けるためか、あるいは同じ「重」を用いた「重宝」(ちょうほう)などの読みに引きずられたのでしょうか、「重用」を[チョーヨー]と読む慣用化が進んだようで、昭和30(1955)年には「ちょうよう 重用」の見出し語で一部の辞書に初めて登場しています。NHKが平成10(1998)年に行った調査でも、[チョーヨー]と読む人が8割に達していました。
意外に新しい変化だった。