2020-08-29

将棋記事が時々ホットエントリーに入っているので一つだけ。

カンニング疑惑の時に一致率が話題になり、当時から一致率なんてなんの目安にもならないと考えている人がいまだに多いけれど、それは明らかに間違っている。

事件当時、一致率に対する議論がごく一部で起きていたが、残念なことにそこでの議論ほとんど知られていない。

一致率を千田率と呼ぶ方に多いのが測定条件がバラバラだろうという指摘。行われた議論ではもちろんそんなことはなく、条件を揃えて調べている(ただし条件を揃えてても一致率には多少のブレがある)。

どんな議論があったのかというと、まず一致率はどういった分布なのか。

棋譜を入手しやす棋士の一致率を調べると、意外なことに一致率はほぼ正規分布することがわかった(棋士によっては対称ではなく一致率の低い方が少しブロードになる)。

戦型や手数によっては一致率が高めだったり低めだったり傾向が見られるが、全体でみると正規分布する。

ただし棋士によっては正規分布しないケースも考えられる。例えば藤井二冠は年々(年々というか日毎?)一致率が上がっているので四段昇段から現在までの一致率は正規分布しない。

正規分布するとなると、一致率の極端な上振れ(下振れ)の指摘は妥当と言える(具体的にどういった上振れだったのかはここには書かない)。

では一致率で白か黒かが決まるかといえば、そんなことはない。

からといって一致率がデタラメ指標だと考えるのは間違っている。

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