2020-06-06

[]ムカデ

多薬室砲とも。

鉄砲であれ大砲であれ、原理砲弾の後ろで爆発を起こし、その勢いで弾丸を飛ばすことで殺傷能力を得ている。ということは、激しい爆発を起こせばそれだけ遠くまで飛ぶし、威力があることになる。ところが、爆発を激しくすると砲身が持たなくなり、武器として使えない。それなら、小規模な爆発を連続で起こして加速させればいいんじゃない? ってのが発想の根幹にある。小規模な爆発を起こす薬室を側面にたくさん取り付けて、ぱぱぱぱーん、と連続で爆発させるのだが、その生えている小さな薬室の様子がムカデみたいなので、その名前がある。

とはいえ砲弾ものすごい勢いで飛んでいくので、薬室で火薬を爆発させるタイミングを合わせるのが難しく、アイディアが出た第一次世界大戦以来、実用化には至っていない。しかも、九十年代になって開発者が謎の死を遂げたため、開発はストップしている。

これも草野原々を読んでいたら出てきた言葉

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