2020-06-05

anond:20200605140315

私は妹だ。できのいい妹だと言われてきた。

ずっと「お姉ちゃん性格がいい、妹の○○(私)は頭がいい」と言われて育てられてきた。

お姉ちゃんは思いやりがある、お姉ちゃんは優しい、お姉ちゃん芸術センスがある。私はワガママ、人を思いやれない、勉強はできる。

勉強はできる」に縋りついていた。姉が何度学校ドロップアウトして、そのたびに親がせっせと違う学校入学金を払おうが、私はずっと特待生だった。「勉強ができる」ことだけが支えだったから、学校テストの朝はプレッシャーでいつも吐いてた。

就活をする歳になり、「もしここで良い会社就職ができなければ、私の取り柄が消えてしまう」という不安でしにそう。本命会社、ついに面接会場に向かう途中で、足が震えて立てなくなった。

道端にしゃがみこんで、お姉ちゃん電話した。お姉ちゃんはお昼休憩中だった。

私は泣きながらもう立てない、歩けない、面接に行けない、といった。お姉ちゃんは、「大丈夫だよ、お話しながら行こう、もし行けなくても大丈夫、お父さんもお母さんもお姉ちゃんも、どんな○○でも大好きだよ」といってくれた。

それでで、私は、なんとか面接会場にたどり着くことができた。

お姉ちゃんは思いやりがある、お姉ちゃんは優しい、お姉ちゃん、大好き。

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