2020-04-22

anond:20200422084811

自己責任論の問題点は、どんなことにも「自己責任」を見出すことはできるけど、結果に対してその「責任」とやらが何パーセントを占めてるかは定量的に示されないことにある。

たとえば、「無条件で1万円またはサイコロで6出したときのみ6万円」という場合サイコロを振って0円になった人間に対しては、一応「自己責任でしょ」とは言える。これは、結果に対する「責任」の割合100%からだ。だが、道を歩いていて隕石にあたった人に「自己責任」と叫ぶのは常軌を逸している。その時そこを歩いていて隕石にぶつかったのは事実だとしても、それを「因果」で結び「個人責任」に帰着することは、少なくとも事前に予見できることではない。

このことから分かることは、「自己責任」論というのは、物事が起こる「前」ならば有効であるが、「事後」から遡って論じる場合上記のような誤りを犯す可能性があるということだ。つまり、せめて後出し禁止としておかないと有効性が担保できない、脆弱な論だということ。それを忘れてはならない。

記事への反応 -
  • 湯浅「自己責任論の時期は終わった。本人が悪いんだ、我慢がたりないんだと言っても、 ホームレスで亡くなる人もいるので、そこをもっと建設的に話していかないと」 金「ちょっと...

    • 自己責任論の問題点は、どんなことにも「自己責任」を見出すことはできるけど、結果に対してその「責任」とやらが何パーセントを占めてるかは定量的に示されないことにある。 たと...

    • 今までキモくて金のないおっさんが人生詰んでるのを見て、ああはなりたくないと誰もが思っていたはずなんですけどね

      • 「僕ちんがんばったもん!!!だから威張れるんだもん!!!」してたやつが「死にたくないぃいいい~ままぁああああ」って喚きはじめただけ

    • 感染者に石を投げ、貧乏人を見せしめってなんか現代人の人間性も中世ヨーロッパの魔女狩りを笑えないレベルになってきたな。 5世紀以上経っても人間の精神性は何一つ進歩していなか...

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