せめて玉ねぎをと思ったが、借金持ちが具など入れていいものかと迷い、買に行くのをやめた。
料理酒はその全てを鍋にぶち込み、水で水分量を700mlに調整、煮きる。
米に注ぐ。
この年になってこんな物をいただくのか。スプーンをカレーで濡らし、米と一緒に運ぶ。
、、悪くない。
、いやこれだ。
これがカレーだった。
ヘドロのような玉ねぎ、ゴツゴツした岩のような野菜、木皮のような肉、全てノイズだった。
米をカレーで食うとはこれか。
なんてこと、手間暇かけてマズくしていた。もうカレーライスと言うたびこいつしか浮かばない。
、ああ、もうだめだ、なんてうまい、この時間に食べると寝付きが悪くなる、明日顔が晴れる。
なのに、体が胃に運ぶ、入っていく、意識が、おかわりが溶けていく。
、、、
君はたくさん奪った。そしてカレーの答えに導いてくれた。
君も生きたいんだね、よかろう、一緒に生きて死ぬか。
うこん
そう ジジイはすぐ箱の裏言うがあんなん最悪 もっとウマい食べ方なんていくらでもある