驚くことに誕生日にひとりで過ごすのは3x年生きてきて初めてなわけで。
さすがに仕事終わって家でごはん食べるのも寂しいから、喫茶店でスパゲッティグラタン食べて食後にケーキセットを注文したよ。誰かが作ってくれたごはんは、とても美味しい。
ポストなんかあと数日見なきゃよかった。気が付かなければよかった。私が言い出したことだけど、なんてタイミングだよって。
一度会ってきちんと話したかった。何が不満なのか、どうしたいのか聞いてほしかった。
何も聞かずに、一緒に住めないなら仕方ないね。
夫はそう言った。納得できたのかな。
そんな言葉で片付けてしまえるはずはなかった私の想いは今もここにあって。
言いたかったたくさんの言葉も、たくさんの思い出も、最悪だと思った今日のことも、
きっといつか忘れてしまうんだろうな。
見苦しくてももっと伝えておけばよかった。今さら何をどう伝えればいいのかわからなくなる前に。怒りも悲しみも苦しみも恨みも全部、あんなに好きだった夫の顔さえも、少しずつ風化して少しずつ色褪せてく。
いつかどこかで偶然会う時が来たら、私は笑うんだろうか。それとも泣くのかな。
とりあえず、誕生日おめでとう。
ありがとう、その言葉が今日は一番嬉しいです。