病院に着いた時には、いくら呼び掛けても、一度も目を開けず、激しい息しかしてなった。
よーい、お父さん。
大声で呼び掛けても、もう目は開かなかったね。でも、聞こえてたんじゃないかな
俺に言いたいことあったんだろうな。
俺も言いたいことあったよ。
酒中心の人生で、よかったと思うよ。最後まで姉ちゃん家で、焼酎飲めたもんね。たばこも吸った。
俺が最後に話したのは、車で別れ際に、じゃあね、だった
これで最後と思って、お父さんと最後の会話をするなんか、できない。
もし、病院で、これが最後ですよ、とお医者さんから言われ、お父さんも意識があれば、最後の話ができたかもしれない。
でも、そんなことほとんど無いと思う。
だったら、話せるうちに、最後の会話をすればよかった、とは思えない。
お父さん、もしかしたらこれで最後になるかもしれんから、最後の話、しようや。って言えるか?
もし、お父さんのほうから、俺はもう長くないから、最後の話をしようや、と言われたら。
でも、お父さんは、孫やひ孫の節目を目指して、自ら断念するようなことは言い出させない。たとえ分かってても。迷惑は掛けたくないと思う。
無意識に学んだことが意外と多くて、今頃気付くよ。
まあ、本当に俺のことを心配してくれる人は、この世からいなくなったけど、
再投稿に見える 甘えかどうかはまわりにまかせる
テレビのお涙頂戴番組みたいだな