2019-07-27

海監督も親になったんだなあ

というのが天気の子をみた感想だった。

この国には長い、長い雨が降り続いている。子供たちはみな追い詰められているし、大人たかられ、食い物にされようとしている。

子供たちの力でたまに陽が差すような日もあるけど、それも結局は子供たちを削りとるだけになってしまう。

いよいよもって日本が壊れていくときも、大人たちは勝手な「正しい」理屈子供たちを突き放し、そして追い詰めていくだろう。今まで通りのみんなの暮らしを守るためには、子供がその命を使わないといけないと。

しか監督はいう。大人のいうことなんかきくなと。彼らの理屈になんかしたがうことはないと。逃げろ。ルールなんて守らなくていい。そして行きたいところに行け。大事な人のことだけ、自分たちのことだけ考えろ。世界ことなんか考える必要はない、と。

その結果、この国は沈んでいくことになるだろう。老人たちの暮らしも壊されてしまうかもしれない。けどいいんだよ。君たちさえ幸せなら。

そんな子供たちへのメッセージが聞こえるような映画だった。

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