昔からそうなんだよ。
「変なこと良く覚えてるよね」と言われる。
まあバーベキューの時に誰が何を忘れたみたいな話なら笑い話で済む訳なんだけど。
会議の時に誰が何を言って誰が反論し、みんなが冗談で笑って結果こう決まった、みたいのを動画でも再生するみたいにはっきりと思い出せるのに、一ヶ月もすると周りはみんな忘れてしまうんだよな。
それでも別にいいんだよ。
あの上司になるまでは。
自分が言った事を言ってないと言い、他人が言った事を自分が言ったと言い、出してない指示を出したと言い、全ての記憶が上司の頭の中で都合のいいように捻じ曲げられていく。
上司が「これは俺がやる」と言い張っていた仕事をいつの間にか同僚が押し付けられていたので「それって上司がやるって決まったヤツだよね」と言ったら同僚は「そうだっけ?」とキョトンとしていた。
いったいどういうことなんだ。みんな本当は覚えていて、波風立てないように話を合わせているんだと思ってたけどそうじゃないのか?
上司は忙しくて細かいことまでいちいち覚えてられないのかもしれないけど、だとしたら全ての記憶が自分に都合よく捻じ曲げられているのはなぜなんだ。
本当にそう信じているのか、それとも部下が適当に合わせてくれるのを見越して嘘をついているだけなのか。
ああもうすべてが矛盾だらけだ。
こんな風に感じているのは自分だけなのか、それとも誰もが抱えている矛盾なのか。
みんな本当は空気を読んで忘れたふりごっこを演じているだけなんだろ。
みんなと同じように覚えて同じように忘れられたら楽だったのに。
俺はすぐ忘れるので代わってほしいっす
わかる。 忘却とか、記憶消去スイッチが欲しい。 みんな本当にきれいに忘れ去っていて羨ましい。 ネガティブなことを言われたら 永遠に傷ついたままだしなぁ。記憶力いいのも辛い...