先生「そこが理由なんだけど、動物園にいるゴリラとかチンパンジーって狭いところに入れられてね、やることがなくてさぁ、退屈なんだよな。」
先生「それで、ゴリラがたまたまだろうけど、自分の持ってるウンコをちょっと投げてみたらさ、お客さんがバーッといなくなったの。なんと楽しいことでしょう!」
先生「ゴリラは、そうか、こうやってやればヤツらと遊べるな、きっとゴリラにとってこれは楽しいことでね。だって自分がこの中にいてさ、ウンコさえ投げていればみんなワーッと逃げて行って、ギャーギャー騒いでキャーって言うだもん。これは非常に面白いよね。これもひとつのコミュニケーションだからね。」
子供(うん。)
先生「実はこれは、たまたまって言ったけど、なかなか出来ることじゃないんだそんなこと。人間以外の動物は自分のウンコを汚いなんて絶対思ってないから。」
先生「実はね、おじさんの動物園には5~6頭のチンパンジーを飼っていたんだけど、誰もウンコを投げなかったの。そのときは。」
先生「で、あるとき他の動物園からメスのチンパンジーがやってきたんだよ。そしたらそのチンパンジーが、前の動物園ではずっとやってたんだろうね。すぐに自分のウンコをバーっとお客さんに投げてね、お客さんがワーッと逃げたでしょ、それを見ていた他のチンパンジーたちが、なに!?これは面白いな!と思って一気にそれが広がってしまったの。」
先生「ウンコを使ってお客さんと遊ぶというのは文化だからね。」
先生「動物園のゴリラやチンパンジーにとっては退屈しのぎで、お客さんが逃げてるのを見て楽しんでいるんじゃないかな。」
先生「野生のゴリラはうんこ投げないし、野生のチンパンジーも何も投げないもん。動物園のゴリラとかチンパンジーのこれ特技だと思います。」
だってさ。