某自由のゲーセンが閉店してしばらく経った。体感的にはもう結構経った。
寂しいのはそうだし、単純に自分が通える範囲内ではあそこの台が一番よかったから、他店でのプレイにまだ慣れない。が、なくなってしまったものは仕方ない。
通っていたゲーセンが閉店するのは二度目だ。高校生の時は凄く悲しんだ。ゲーセンのあった建物自体がなくなったし、今も多分更地だったはずだ。今回は悲しいというより、寂しかった。受け取る人間の情緒の発達か。
さて、自由のゲーセンが無くなって、多くの人は他のゲーセンに移民した。私がライバル登録している女性もその一人だ。いつか声をかけたい、かけたかった人だ。その人を先日他のゲーセンで見かけた。
結果から言えば、声をかけることはできなかった。これからも二度とそんなことはできないだろうと思った。
プレイが終わって隣の待ち椅子に座ってくる彼女に、何も話せなかった。前のゲーセンならまだ、気持ち悪がられても彼女はここに戻ってくるだろう、そんな気がしていた。でも今は違う。何かヘマをしたら二度と彼女に会えない気がした。だから声をかけられなかった。