これはダメ。あれはダメ。そういう声ばかり耳にするけど、フェミニストが考える理想的な社会のあり方とは一体どんなものなのだろう?その価値観を提示する事なしに問題提起されても、前提知識がない人にはフェミニストの主張がなかなか伝わりづらい部分はあるのではないか。
かくいう自分もジェンダー論の大家の著作に少し目を通した程度だが、いずれかの派閥の主張とも、はてなに生息するフェミニストの主張は合致しない。厳しい事を言うが、一人一派・・・の言い分は正直な所、逃げではないのか。真に一人一派であるなら、自分は自分そのものの主張を代表する存在ではないのか。自らの理想を言語化できない思想家は思想家として失格ではないのか。
恐れず、語れ。
そもそもその「理想の社会のあり方を語れ」というのが、ある種の労働要求なわけでしょ。女性は近代父権社会において搾取されてきた犠牲者で、犠牲者に追加の労苦を要請しようとす...