下の兄弟が自閉症で、健常者であった私は両親から凄く期待をされていた。親の悩みを聞き、兄弟の面倒も見て、家事も手伝い、そんな日々が続いていった。
そんな私が発達障害と判明したのは、うつ病になってからだ。それまでは、行動が少し変な健常者として、苦労しながらも過ごしてきていた。
本当に、両親の期待を裏切ってしまって申し訳ないと感じる。「早く結婚を」「子供を」と言われてきていたのに、うつ病になって発達障害と判明して、全て裏切ってしまった。
期待をさせてごめんなさい。
けれども、自分はとても楽になった。期待されなくなって、無茶な要求も少なくなって、心底安心している自分もいる。
私にかけた労力や金銭、時間や苦労、その事を考えると、こんな役に立たない奴は早々にいなくなった方が良いだろうというのも分かってはいる。ネット民が障害者へ「はやくしね」と書いているのも納得だ。
けれども、死ぬ事ができなかった。うつ病で希死念慮持ちで、首を吊ろうと何回もしたけど、上手くいかなかった。川に行っても飛び降りることもできなかった。
死ぬ事も生きる事も上手くできないなんて、私はなんて不器用なんだろうか。それでも、今は私は幸せに過ごしている。
これからも、この後悔と申し訳なさを抱えて、しばらく生きていくんだろう。役立たずだと後ろ指をさされながらも、自分の幸せを信じて生きていくんだろう。
死ななくてごめんなさい。
それでも私は生きていきたいのです。
「下の兄弟」って「弟」じゃあかんのか