数年前生理が遅れまくった時に、もし子どもができていたら絶対に自殺しようと思ったことがあった。
彼氏が生でしたいとか言ってきた時、そこにあったのはどうしようもない嫌悪感だけだった。
どうしてこんなに妊娠というものを過剰なまでに忌避するのか昔は分かっていなかった。
けど、何のことはない。単純に私の人生に対して子どもを望んでいなかっただけだ。
まだ生みたくない、今は困るというのではなく。私は一生子どもが欲しくない。
それに気づけて、そして女の人生の捉え方が変わった。
子どもさえ生まなければ女性の人生の悩みのあれこれはかなり消える。
あの頃の自分はそれを分からずに何となく生きていて、「女性に優しい企業」を就活で探して、大学の友だちと結婚、出産含めたキャリアについて話したりなんかして。
あのどこか虚しい感じの理由の一つが自分に子どもを持つことの具体的なイメージが欠けていたせいなのだろう。
歩みもしない女の人生の上っ面を私はなぞっていた。