大学・大学院で哲学・現代思想やって立派な左翼になり、ゴー宣にハマってた過去は黒歴史となった。
が、最近井上達夫との対談本を読んだら、小林よしのりの言い分も分からんではないな、と思った。
彼の主張は問題ごとに多岐にわたるが、一貫しているのは「論者は色々批判はするが、結局どうすりゃいいのか詰めて考えない。」ということだ。
例えば歴史認識の問題で言えば、「現代の感性で過去をいろいろ裁くのは結構だが、『その時代に問題に直面したときに現実にどういう選択をするのか』という観点から裁くべきではないか」ということになる。
そうなると落としどころとしては井上達夫とそう変わらない結論になったりするのが面白かった。
小林よしのりもそんな悪くない。