後出しジャンケンは、相手の手を見ることで絶対に勝つ手を出すことができるが、それと同じことをする人がいる
つまり他人の仕事を自分の都合の良いように評価する人がいるということである
良い仕事について、ちょっとのミスを指摘したり、成果をわざと本当より低く評価したりする人がいる
「仕事がどうだったか」ということについては、毎度データを用いるなどして客観的に検証・評価するわけではない
ことさらに小さいミスを責めたり、大した成果でもないのに大袈裟にほめたりできるのだ
私たちは仕事が実質的にどうだったかということよりも、どのように受け止められたか、評価されたかということによって自分を振り返る
同じ仕事でも評価によってやってよかったか悪かったか決まってしまう
本人にとっても周りにとってもそうである
だから、どう評価して、その評価をどう伝えるかによって人が育つか育たないか決まる
成功についても失敗についても正しい評価を伝わる言葉で伝えられることで、成果と課題がはっきり分かり、次への意欲につながる
どんな言葉掛けをするかで伝わるか伝わらないか、次に活かせるか活かせないかが決まる
人を評価するときに後出しジャンケンをしていないか、評価される人の成長の一助になる言葉になっているか、肝に銘じておかなければならない