都民ファーストって、そのスローガンの出元であるトランプ政権の主張からすると、都民でもないのに東京都から不正(本当に不正かどうかというより、そういう主張で)に利益を得ている都外の就労者(たとえば、埼玉や千葉や神奈川から、都内の会社に通勤している人)を締め出すという政策を想起させるし、究極的にはそういう意味なんだろうけれど、そういう主張もでないし、「そういう考え方は危険だ」という指摘もでないのは、なんでなんだろうね?
思考実験してみると、近隣県から東京に出てくる人は、東京で就労するだけではなく、東京で莫大な消費をしている。当然ながら、その消費は税の形で都の利益になるわけだ。だから、都外からの就労者を締め出す政策(たとえば、都外からの就労者には規制を加えるとか)は、もちろん、すごく馬鹿だとはおもう。馬鹿すぎて、批判さえも起きない。
でもだとすると、じゃあトランプはなんでそんな馬鹿なスローガンで勝利できたのか? って話になってしまう。
俺個人は「都民ファースト」ってスローガンは上のような意味で危険だし、こんなものを喝采している人は危険思想だと思うんだけど、やすやすと流通している今は、何なんだろうね。不思議だね。