2017-02-17

挫折を知らなかった僕が車学で初めて挫折を味わった話

はいい子だった。人から見れば。

勉強もできないわけじゃない。偏屈なわけでもない。誰かをいじめてもいない。話もある程度できる。友達結構いる。高校生に求められているものクリアしているつもりだ。

から、僕はここ1年くらい怒られなかった。それが普通だった。

努力すれば勉強は出来た。しかもそんなに努力しなくても出来た。授業を聴いていればギリギリ全部理解できたからだ。

車は違った。一度は失敗しないと出来なかった。でも出来たのだ。前回までは。

今日はバックと切り返しをやった。難しい。タイミングが全くわからなかった。先生に叱責された。

「なんでできないんだ」

はい

なんで出来ないのか、それは知ってる。タイミングが合ってないし、パニックに陥っていたからだ。でも、上手く言葉にできなかった。

50分、成果を上げられずに終わった。先生は「バックは確かに難しいよね、まあまだ次がある、始めたてで出来る人はほぼいない」

その時ふと思った。僕はずっと「出来る側」の人だったのだ。挫折だ。これが挫折か。カラッカラの口で、ありがとうございましたと言った。

気が付くと、僕は泣きながら自転車を漕いでいた。P-modelの「Cyborg」を歌いながら。

”あきらめにいこう”

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