創作物を楽しむタイプの趣味――要するに小説、漫画、アニメ、ゲーム、映画とか――を続けていると、感性がその創作物を楽しむように特化してくる。
で、今まで楽しめてた創作物にパターンを感じて飽きてしまったり、逆に何が面白いのかわからなかったものの面白さがわかるようになる。
この感性の変化って成長なのか?それとも単なる変化なのか?寧ろ退化なのか?
特定のパターンに「飽き」の感情を抱くというのは、当時そのパターンで感じていた驚きや感動といった感情が失われているということだ。
また、安易にパターンに当て嵌めてしまうことで違ってるものも同じに見えてしまう、なんてこともあるのではないか。
「面白さがわからないものが面白くなった」というのも、感性が歪んだ結果、本来何も面白くないものを面白いと勘違いしてるだけなのではないか。
趣味を長い間続けて「昔と感性が変わったなぁ」と思う時、こういうことを考えてしまう。
楽しければ良いとは言っても、長い時間を掛けた結果として好きな物への感性が劣化していると考えたらあまりに悲しいじゃないですか。