2016-10-05

道を行くよ

まっすぐな道を腕をおおきく振りながら。

軽快なリズムで膝を高くに上げながら。

鼻歌を響かせ首も前後にふりながら。

このあたり前の幸せ永遠に続くと信じながら。

今日もいい天気。雲は手が届きそうもない高さからわたしを見下ろしているよ。

後ろでどすんと何かが落ちる音がしたよ。

振り返らずにずんずん進むよ。

遠くから悲鳴が聞こえたよ。

それは多分わたしには関係がない。

さっきまで当たり前のように聞こえていた声が聞こえなくなったよ。

からわたしは心の中にその声を探すよ。

そしてまた道を行くよ。

まっすぐな道を腕をおおきく振りながら。

軽快なリズムで膝を高くに上げながら。

鼻歌を響かせ首も前後にふりながら。

このあたり前の幸せ永遠に続くと信じながら。

ポツリポツリと雨が振り始めたよ。

おかしいな。胸元や足先しか濡れないよ。

肩にも頭にも雨は降らないよ。

心の中の声も、気がついたら沢山の声と混じってだんだん思い出すのが難しくなってきたよ。

だけど振り返らないでずんずん進むよ。

いたこともないのに、何かが道(Road)に落ちる音が突然頭に響くよ。(Ah)

これは事実

それでもわたしはこの道を行くよ。

この雨が本当に止むかはわからないけど、腕を大きく振りながら、膝を高くに上げながら。

鼻歌を響かせて軽く息を弾ませながら。

それがあなた最後に残してくれたメッセージ

終わらないことが幸せではないというメッセージ

から立ち止まらずに、振り返らずに前に歩くよ。

雨でも晴れでも立ち止まらずに。

あなたがその先で待ってくれているはずだから

そんな気分。

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