やっふー! あったしは増田アノ子! どこにでも生息する普遍的な女の子だよ!
今日ははてなわんわんワールド跡地をお散歩していたんだ。そしたらね、草むらから可愛い鳴き声が聞こえてきたのん。
「クソザコ~♪ クソザコ~♪」ってね。
あたしはぺんぺん草のなかに手を突っ込んで、その生き物を優しく捕まえた。
それはiPhone6くらいの大きさの、肉まんのような形をした太ったナメクジだった。頭の上には二本の触覚があって、くるくると回る。
ナメクジは小さな瞳をあたしに向けて、ニンマリと大きな口を開けて「クソザコ~、ザコ、ザコ、ザコッピー」と鳴いた。
なにこれカアイイ! お持ち帰りイイイイイイ!!! (*´ω`*)~~~((((o*゚▽゚*)o
と思って、あたしはクソ雑魚ナメクジを胸にぎゅっと抱きしめて、お家に帰ったの。
「ねぇ、お母さん。ペット買ってもいい?」
「あら、また生き物を拾ったの? コーギーかしら。それともコウモリ。あるいはヒトデかもね。あ、でもシロクマは飼っちゃ駄目よ」
「なんですって!!!!」
お母さんは手に持っていた高級な水素水の入った百均のコップをガシャンと落とした。
「いけません!! クソ雑魚ナメクジはアノ子には危険すぎます。今直ぐ捨てて来なさい!!」
「ええ、でもこんなに可愛いのに……」
まるで人をダメにするソファのように手肌を柔らかく受け止める体躯に、ほんのりと心地よい粘液のぬめり。