ある女の子が言いました。
「美しくて苦労する」と。
確かに女の子は美しいのです。みんなが可愛いと言って寄って来ます。
それをきいた醜い女の子は言っている意味がよくわかりませんでした。
可愛いと言われてそんなに嫌なのかと。醜女は家族からも可愛いなんて言われていません。
母が自分や、自分に似てしまった醜い我が子とは正反対の姿をもつ 美しい女の子を大人にした つやつやしたさらさらな沢山の髪で、すべすべな白い肌で、顔の大きさが我が子の半分よりも小さい、華奢な女の子がテレビに映る度に、「あなたはあの子に似ているわ」というのはよくありますが。
顔に熱湯を沢山かけて醜くなれば良いと。すぐに可愛いなんて言われなくなると。
誰も醜くなんかなりたくないのを悟りました。
でも、醜い女の子は生きていかなければいけません。
一生懸命、自分はみにくいアヒルの子なんだと思い込むようにしました。
いつか冬が過ぎて、美しく、あの子のようになった自分の姿があると信じて。
しかし、いつになっても冬は過ぎないのです。むしろ、美しい女の子はどんどん美しく、幸せそうになっていくのでした。
ある日、お金持ちと結婚してとても幸せそうな美しい女の子に聞きました。
美しくて苦労するかと
美しい女の子は自分を守るために醜女に気を使いつつ、「苦労しても、幸せなほうが大きい」と答えました。
醜さゆえの悩みは一生続きます。しかし、美しさゆえの悩みはすぐに癒やされるのでした。
醜女はなにを信じていけばいいのでしょうか。