2015-09-04

夢の話

目が見えなくなる夢をよく見る。

目が見えないのに夢をみるとは矛盾しているようだが、

夢の中のわたしは白い杖をもって間違って知らない街まで電車で行ったり、

そこで警察官逮捕されて拘置所抑留されたり、

知らない男に犯されたり、怖い夢がほとんどだった。

わたしは取り立てて取り柄は無いけど、

目だけはくりっとしていて褒められることが多い。

そんなんで取り柄を失うことを恐れているのかなと思っていた。

昔は年に2・3回見る程度だったけど、一昨年ぐらいから月に1・2回。

今年になってからは週に1回は見るようになり、気持ち悪いので母に話してみた。

いつも明るい母はいつになく話を真剣に聞くと「それはあなたの姉が呼んでいる

のかもしれない」と呟いた。

なにそれ怖いと思って意味を聞くと、

私には3つ離れた姉がいて彼女が5歳の時に交通事故で亡くなったそうだ。

はじめて聞いた話だった。

母は「あなたの幼い頃のことだからきっと忘れたのよ」と言った。

なんで姉と思ったのかと聞くと、

「姉は生まれつき弱視でその為、車に気が付かなくって……」

「だからあなたの目を奪いに来たのかも。」

さらに怖いことを言い出した。

その場は、はははと笑って終わらせたけど死ぬほど怖かった。

「このまま夢を見る回数が増えてくると本当に乗っ取られるじゃないか」

と思い夜が怖くなった。

怖くて眠れない夜が続き、寝不足になった。

心療内科に行こうか悩んだ。

ドリエルは飲んでみたが効かなかった。

寝酒に頼るようになり、ハードリカーばかり飲むようになった。

そのせいか、夢をみているのかどうかわけがからなくなってきた。

そして今朝、目が覚めたがまぶたが開かなくなっていた。

このまま視力を失うのかと思って半狂乱になった。

ああーあああーと騒いでいると、

母が2階の自室へやってきて「ほら、お姉ちゃんがやってきたでしょ」と耳元で囁いた。

怖すぎて母を突き飛ばそうとすると目が開いた。

母は「あなた飲み過ぎなのよ」と言って、1階へ降りていった。

鏡をみると、昨日オールドを飲み過ぎたせいか、目やにが固まっていた。

ちょっとだけ安心した。

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