2015-08-16

声優魂』 大塚明夫

声優専門学校に行きたいなどと抜かす我が子に読ませたい本。

声優業の厳しさ、それと声優業の厳しさ、そして声優業の厳しさが縷々綴られています

本書は"頭の不自由な子"にも配慮した、バリアフリー書籍です。

平易な文章、喩え話、少ない文章量(新書だよ)、論旨の繰り返し。中学校で習うような熟語にもルビが振ってあります

とりわけ『論旨の繰り返し』は執拗です。

声優を目指すのはやめとけ」というメッセージが本文にも行間にも満ち満ちています

ページを繰ったあとも紙背から「やめとけ」と念押ししてくるようなクドさです。

最後まで読まずとも、声優業界過酷さが分かるでしょう。新書程度の活字さえ読みきれない読者が、途中で投げ出すことまで考慮した構成となっています

馬鹿、もとい、低偏差値、失敬、夢見がちな若人必読の一冊です。

惜しむらくはタイトルでしょうか。

声優魂』ではなく『声優になってはいけない』とかの方が本の内容に合致します。

でもそれだと声優亡者、ちげぇ志望者が手にとってくれないか。てへぺろ(・ω<)

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