乳とは。
その存在が他人に察せられるだけの大きさになった時点で、母体とは別に人格的存在感を持ちはじめるのだということを、もっと知ってもらいたい。
同様にデブの腹もそうである。安西先生の顎の肉というと伝わりやすいであろうか。あいつら(脂肪)は母体よりもよほど自由奔放な性格なのである。わがままボディという言葉は本当にうまく言ったものだと思う。巨乳のあの子ではない。乳双子とその母体であるあの子、なのである。
私の乳は歩くたびに、私本体とは逆の方に揺れ回る無邪気な子である。
私の腹の肉は私が後ろを振り返る時に一瞬遅れてついてくる、ちょっとのろまな子である。
さわるとふわふわ、つまむともっちり。
ジロジロ見られたり着られる服がなくてしんどいこともあるけども、今までもこれからも一生一緒にいることになるこの子達とは、うまく付き合っていきたいものである。
お誕生日おめでとう、わたし。今年もよろしくどうぞ。