2014-10-12

私はうんこである

私はうんこである

しかし、ついさっきまではご飯だった。

口に入り、咀嚼され、胃の中でゲロになった。

ゲロになった私は酸味のきいた臭いを放ちながら幽門を通り抜けた。

十二指腸にて中和されることで臭いは消えたが、今度はたん汁により茶色く着色された。

私は薄々気づいていた。自分うんこになりつつあることに…

その後、栄養分を吸収され繊維質の残るただのカスになった。

大腸に到達したときには、すでに立派なうんこになっていた。

臭く、汚く、茶色い、なんと醜い存在だ!

水分はあまり吸収されなかった。私は下痢便であった。

急に煽動運動が激しくなり、私は直腸へと運ばれた。

ああ、やっと外に出られる。

しかし、肛門はきつく閉まっていた。

私はとにかく外に出たかった。

からなにやら声が聞こえてきた。

「次は~○○駅~、○○駅~」

どうも私の主は電車に乗っているようだ。

そういえば先ほどから腹部を圧迫されている。満員電車か。

どうでもいいけど早く出たい!

思えば思うほどに、肛門はきつく閉まった。

「○○駅~、○○~に到着です。足元にお気をつけて~~」

突然、体が上下に揺れ始めた。走っているのか。

括約筋は閉まっているが肛門は広がり始めた。

ダメだ。もう出、出る。これほどの刺激を与えられたら。ああああああああああ!!!!!!

ブリッ!!

(゚▽^*)ノ

私はトイレに排泄されることもなく、ゴミ箱に捨てられた…薄汚れたパンツとともに…

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