今年就活が終わった。
自分は高校から特に引っ掛かることもなくいわゆる一流大に入って普通に進級した。
父と就職の話をするとよく言うのが「お前の選んだ道だから好きな仕事に就きなさい」という言葉だった。
でも一方でポロッと漏らすのが「◯◯大出たならいいところに就職してほしい」という言葉。
父は大学行かずに働くことになったし自分は長男だしで実際は結構期待かけてたんだろうな、と分かっていた。
でも就活はあまり上手くいかなかった。そうなった時に自分はなかなか思い切れなかった。
父の無邪気な希望に少しでも沿いたいという気持ちがあったのだろう。ただ別に親の言いなりになるように厳しく躾けられてたわけではない。
自分の親が自分の事を周りに誇れる一番の機会ってここじゃないかと思ったら妥協しにくかったという事。
要は自分が親に恩返し出来るのはここだ!とばかりに焦っていたのだろう。
一方で今考えると自分はそれを言い訳にして色々な方面に挑戦する事を恐れていたんだろうと思う。
その後就職が決まった。この決定先が良かったのか悪かったのかは今はまだ分からないけど自分では満足している。
自分が就活で得た教訓とかアドバイスなんて何もないけど恩返ししたいって思える親の元で育てられたのは
幸せな事だったんだろうな、とだけ思った。