2014-08-04

本当に欲しい(欲しかった)もの

38歳。

起業して10年強。

がむしゃらに働いてきた。

紆余曲折がありながらも、会社を潰しかけながらも、

少しずつ事業を成長させてなんとか20前後くらいの規模にはなった。

 

土日の休みはクソ食らえ。

趣味だった音楽も一切やらなかった。

身体が擦り切れるくらい働いて、会社の床で朝を迎えた回数も数えきれない。

当時いた彼女もいつの間にか離れていった。

それでもただ、働いていた。

 

今、とりあえず生きていくだけの年収は得られるようになった。

でも、この先もこれが続くのかは分からない。

から仕事で手を抜くわけにはいかない。

 

そしてふと思った。

俺はなんのために働いているんだ?

死の床に就く時、俺は何を誇って死ぬんだ?

さすがにこれから20年後も同じように生きてるとは思いたくない。

でも、そうなってしまう可能性を否定しきれない。

 

そして気づいてしまったんだ。

俺はただ、ちっぽけな幸せが欲しかったってことに。

愛する妻、そして愛する子どもたちと過ごす時間

それさえあれば、それさえあれば良かったんだ。

 

怖い。

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