2014-07-19

酒を飲む連中に振り回されるの疲れた

私は酔っ払いが嫌いだ。

酔っぱらって、大声を出して、騒いで、道端で寝て、ゲロをはき、くだをまく。

見ていて、本当に情けなくなる。恥ずかしくなる。

素面自分がばかみたいに思えてくる。

一番腹が立つのは、酔っ払いが「酔っぱらっているから仕方ない」オーラを出していることだ。

酔っぱらってるからって、何してもいいと思ってんのか。思ってんだろな。だから凝りもせず酔っぱらって醜態晒すんだろな。

私がこんなに酔っ払いを憎んでいる理由は、父にある。

私の父は、酒ばっか飲んでいた。

毎日毎日、酒ばっか飲んでいた。

仕事から帰ってきてから、べろべろになるまで、飲んでいた。

家族に注意されるとまたあてつけのように飲み、

少し治まったかな、と思えば隠れて飲んでいた。

年が経つにつれ、暴れたり、怒りっぽくなったり、といういやな傾向も増えた。

料理酒まで飲んでいたのを発見した時は、情けなくて、何も言えなかった。

休日は昼から酒を飲み、地獄だった。

私は酔っぱらった父が嫌いだった。

しつこくて、目がうつろで、ろれつが回らず、急にしんみりとした話をし出すのも、

気持ちが悪くて気持ちが悪くて仕方がなかった。

わたしは酒を憎んだ。

なんで酒が、この世にあるんだろう、何のためにあるんだろう。

なんでこんなふうに、人を、してしまうんだろう。

それで、なんで父はこの液体に、憑りつかれているんだろう。

今考えれば、父はアルコール中毒だったんだろう。

飲まずにはいられない、そんな感じだった。

そんな父は、今年死んだ。

私は、悲しかったけれど、心底ほっとした。

もう、酔っ払いの父を見なくて済む。そう思った。

これで、もう父の酒に振り回されなくて済む。

それでも、私の周りには酒を飲みたがる連中がまだたくさんいて、

私はそいつらの酒飲みたい欲求に付き合って、車の運転をしたり、後片付けをしなければならない。

酒飲みに振り回される人生

本当に、疲れたなあ。

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