金離れがいいとか、気っ風がいいとか、まあその手の褒め言葉とは無縁に生きている。
誰かが怪我したら見舞金を包むし。死ねば香典、めでたいことには祝い金、忘年会や新年会、その辺は必要経費、交際費として割り切っている。
しかし、常にお金が大事だと言う感覚は忘れないようにしている。
一万円を浪費すると言うことは一日分の労働の対価を浪費することなんだ。千円ならその一割。
缶ジュースを飲まないのもその辺が理由だ。
後輩と二人でいるときには自分の分と併せて買ってやるが、本当は自分の分は買いたくない。気を使うだろうから合わせて買うけど。
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そんな風に考えるようになって、だいぶん浪費が減った。
飲みに出る回数も激減した。
それは、飲み仲間がみんな所帯をもって誘いづらくなったからなんだけど。
金について、考えもせず、浪費して金に困るのは生き方の自由だと思う。
しかし、身内なら話は別だ。
金に困ったと言っては祖父や親父に金を無心する妹に腹が立つ。
それに小遣いを与えるのも腹が立つ。
甘やかして、そのあげくがバカになってんだ。これ以上甘やかすな。