ノベライズなんて原作のマニアが知識としておさえるために読んでるだけで、おもしろいのなんてないと思ってた。
でも、それは私の偏見だったんだね……。
「ちはやふる」のノベライズ読んだ。千早・太一・新の中学生時代を描いたもの。1巻は千早・太一、2巻は新。良かった。
特に2巻は出色。
新は祖父の介護のため福井に戻り祖父の死をきっかけにかるたから離れていたわけだけど、その時期の新の生活を主に新と祖父との関係にスポットライトを当てながら丁寧に描いてる。
ある出来事をきっかけに悪化していく祖父の病状、そしてそれに間近で接することになる新の心の動きは、読んでいて胸に迫るものがあった。
漫画は単行本で出てるのは全部読んだし、アニメも数回見逃したけどだいたい見た。そのうえで、私はノベライズが一番好きだとはっきり言える。もちろん原作あってのノベライズなので、どちらが優れているとかそういう話ではないけれど。