彼女のボキャブラリーが少ないわけじゃない。僕らのボキャブラリーが多すぎるんだ。
おっぱい、ちんこ、舐めて、入れて。生殖するためのボキャブラリーなんて彼女が知ってる程度で十分すぎる。
これだからDQNは。よく聞くセリフだけど後天的に獲得した形質は遺伝しない。彼女がどんなに学習したところで生まれてくる子のレベルは変わらない。もちろん、彼女が学習の結果として優れた成績を残すのなら、傍証として彼女の知性が高いと判断することはできる。判断はできるが、だからといって、彼女が愚かだということは意味しない。環境や何かが悪かったせいで学習に打ち込めなかっただけかもしれない。
そう考えるのならば、学習によるフィルタリングがされてないだけで、彼女の知性を判断することはできない。賢いかもしれないし、愚かかもしれない。産んでみないことにはわからない。それに愚かだったとしても大した問題じゃない。
DQNが、DQNが、なんていうけどほんの100年ちょっと以前は、学のない農民ばかりが子を成していたわけだし、さらに遡るなら土人や何かの子ばかりなわけだ。そしてその結果として、今この現在がある。100年前、1000年前、5000年前。どの時代の人間と比べたところで、いまの人間も、人間の出来自体としては大して変わらないだろう。
そういった意味じゃ、自分より前の数百世代、自分より後の数十世代を考えるならば、知性なんてほんの些末なことだし、むしろ余計なものですらあると言える。
そんな当たり前のことに気づく。彼女のボキャブラリーが少ないわけじゃない。僕らのボキャブラリーが多すぎるんだ。必要最低限のボキャブラリーで性行する彼女と、余計な知識ばかりを身につけてろくに性行しない僕らをみれば一目瞭然だった。なにせ彼女の血筋からは天才が生まれる可能性があるのに、僕らの血筋は今まさに途絶えようとしてるんだから。