先輩と後輩っぽい、スーツの若い人がつり革に掴まりながらしてた会話。背中にバズーカ装備。(図面入れ)
「あの東北の津波に襲われたとこって、みんなサラ地になってるし、けど復興して建物とか建ってる最中だし、すげー似てると思いません?」
「ん? 何に?」
「シムシティ」
「あー…あー。なるほど、確かに」
「俺シムシティってマジ好きなんすよ。今復興庁とかできてるじゃないすか。ああいうとこで仕事して、街が大きくなってくのを見てくのって、なんかシムシティやってるみたいでやっぱちょっと楽しいんじゃないすかねぇ?」
「んー。お前たぶん、その仕事ムリ」
「えー?無理とか何でっすか?俺シムシティ超得意っすよ?かなりやり込みましたよ?前言いましたけど、ガキの頃スーファミ版で、練習マップで30分でメトロポリスとか超余裕でしたよ?」
「じゃあ聞くけど。ハイ、じゃあ今お前の目の前には何も手をつけてないサラ地があります」
「マップの初期状態っすね」
「まず、初めに何作る?」
「どっち?」
「そりゃもちろん原子力発電所……あっ」
あの時は思わず吹きかけたけど、改めて考えると色々と深い。