「早くご飯食べなさい」「早くお風呂入りなさい」といった指示は、子供の頃に誰もが一度は言われたと思う。
それに対する反応は様々だろうけど、自分の場合は「今マンガ読んでるのー!」みたいな感じで、絶対すぐには動かなかった。
これは今思い返すと、「誰かが自分に何かお願いするというのは、大なり小なり、お願いに応じてくれないと困ることがある」という想像力が全く欠如していたからに他ならない。
言い換えれば、ブライト艦長に2発殴られてもガンダム搭乗を拒否し、幼馴染のフラウ・ボウに「私にガンダムの乗り方教えて。誰かが乗らないとどうにもならないんだから、貴方が乗らないなら私が乗る」と言われてようやく応じたアムロという例えがピッタリ来る感じ。
三つ子の魂百までとはよく言ったもので、この性格傾向は今でもあまり変わっていない。
また「相手にお願いするときは理由もセットで」という言い方が完全に癖になっていたりする。
これは勿論、「後が詰まっているから、今そっちが持っている用事が特に不要不急の内容なら、それは置いといてこちらの依頼を済まして欲しい」くらいまで言われないと納得しない自分の性格が、他人でも同様と無根拠に思っているからだ。
それで、世間一般の感覚だと、自分のような依頼の受け取り方をする人間は「自分本位で他者を軽視している」と見なされ、依頼の仕方は「いつもくどい上に難しい話し方をする」と取られ、両者合わさって「面倒な奴」と受け止められるのだろうか。
かくいう自分は逆に、依頼するのもされるのもツーカーで行く人の心理が全く分からなかったりする。
他者への感受性がえらい高感度に思えてどうなってんの?と思ってしまう。
そんなにいつも色々周りとやり取りしていたら難しいことの一つも考えられないじゃん、よく仕事とかできるよなーと、嫌味ではなく、純粋な疑問を持ってしまうのだ。
世の中には本当に色んな人がいるというか。