東京の東のほうの端っこにある商店街をぶらぶら歩いていたときのこと。
一人の女性が数人に囲まれて何か言われていた。
囲まれているというほどでもなかったが、何か責められているような感じは受けた。
少し近づいてみると、女性は30前後の割と若い感じで、囲んでいるほうは40代、50代の年配の方のようだ。
その年配の方々はその女性に「けん玉かえしてよ」「サバをかえせ」というようなことを言っている。
正確に聞いたわけじゃないし、意味もわからないうえに、自分は東京生まれじゃないので、
何か方言的な言葉だったのかもしれないが、なんにせよ何かをかえせと言っていたと思う。
女性のほうは困ったような顔をしながら、「でも」などと言っている。
その間も年配の方々は「●●をかえせ」と言っていて、その返してほしいらしいものは
怖かったのは年配の方々がちょっとニヤニヤとしたいやらしい笑いを浮かべていて、
なんというかイジメを彷彿とさせるような感じがしたことだった。
するとそこにおばさんが通りがかった。
そのおばさんはその光景を見て、「あー、タオルかえしてー」と言って通り過ぎていった。
タオルじゃなかったかもしれないが、「かえして」とは言っていた。
まわりを見ると他にも何人かその光景を見ている人がいた。
俺もちょっと立ち止まって見ていたのだが、「かえせ」「かえして」は数分つづき、
ちょうど12時になったところで誰かが「お昼だわ」と言い出したのを機に
何事もなかったように解散となった。
その女性はさっと近くの家に入っていったので彼女も地元の人なんだろう。
あれはなんだったんだろう。
よくネットで聞くような田舎のイジメみたいなものだったんだろうか。
東京でもあるのかな。
なにか知っている人がいればおしえてください。