2012-06-19

迂遠な負け惜しみ

された訳なんですよ。唐突に。思っても見なかった方向からふっかけられて、動揺してしまっている状況なんですよ。

そりゃあね、言った相手にそれほど害意があったとは思わないですよ。思ったことが、こう小石みたいにころっと、口から溢れてしまったんでしょうよ。

愚言とも思っていない、何気ない一言しか過ぎなかったのだろうとは思うんです。まあ、ままあることですよ。私自身、そういった発言をしていないとも限らない。

でもね、だからといって砂のような憤りは拭いきれないんですよ。水に流してしまえばいいんだろうけれども、考えてしまうわけなんですよ。

どうしてと。なぜそんなことを言われなければならないのかと。私はただ普通に漫画を読んで面白かったから笑っていただけじゃないかと。

だというのに、何故、漫画を読んで笑えていいねなどと言われなければならないんでしょうか。

うそんなこともできなくなってしまったなあと、呟かれなければならないのでしょう。

この発言のどこが腹立たしいって、勝手にこしらえた土俵に私を引きずり出して、ただ自らの敗北を認めているだけであるところが腹立たしいのです。

笑える理由に疑問を呈してくれたり、漫画なんかで笑えるなんて気楽でいいねと鼻白んでくれたりしてくれたなら、少なくとも何かしらの返答は可能だった。

読んでいる漫画を勧めることも、趣味を恥じ入ることも、相手の不寛容に反発することだって容易にできて、私は私自身の心情を難なく口に出せていたはずなのです。

なのに、勝手に敗北を認められてしまっては、言い様がないじゃないですか。水を差すだけ差しておいて、ずるいではありませんか。

遅効性の刺を、無意識の内に放つだなんてあんまりです。その咎を、私は受け止めることしかできないのに。どうして簡単にしこりを残してくれるのですか。

気にし過ぎであることは承知しています。些細な事なのだから、呑み込むことも致し方ないものだとは思うのです。

しかしながら些細な事だからこそ余計に疑念が募るわけで。グジグジと思い悩んでしまうのです。

いからね、とでも言い返せばよかったのかもしれないと、今更後悔したりして。

ま、かなりすっきり致しましたん。

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