うちの会社では、あまり専門スキルや技術力、品質の良さの価値は理解されない。不具合やwarningが出たりするソースコードをそのままにしておくのはエンジニアとしての良心からかストレスが残る。何とかしたいとは思うけれど、品質を上げたい、上げるべきだという気持ちはわかってもらえない。
ただユーザにとっての価値という視点で考えてみると、技術ではお金をもらうことはできないというのも理解できる。同業者やそれを利用してビジネスする人にとっては「技術」そのものが価値となるけれど、そうでないユーザからお金をもらうには、提供しようとしているものやサービスなどを知ってもらい、価値を認めてもらう必要がある。価値はユーザが求めているもの、つまりユーザにとってのニーズを満たしているかどうかで決まる。
実は誰も高い品質は求めてない。低品質が目的を阻害するなら品質を上げるべきだけど、高い品質は目的では無く、単なる手段。誰のための、何のための「技術」と考えると、常に高い品質を求めるというのは、エンジニアの自己満足に過ぎない、と思う。